カンムリカイツブリ


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カンムリカイツブリ
(冠鳰、学名:Podiceps cristatus)とは、カイツブリ目カイツブリ科に分類される鳥類。


体長は55㎝ほどで、マガモやカラスよりすこし小さい。日本に渡来するカイツブリの仲間ではもっとも大きい種類である。くちばしと首が長く、名前のとおり頭には黒い冠羽がある。尾羽が短くて胴体は丸っこい。足は尾の近くについていて、指は丸く平たくなっている。



冬羽は背中側が黒褐色で、顔からのど、腹にかけて白いが、夏羽では冠羽が長くなり、頭部の後ろに赤黒い扇のような飾り羽があらわれる。



ふつうの鳥は敵に襲われると飛んで逃げるが、カイツブリの仲間は水にもぐって逃げるほど水中生活に適応している。えさも水中で獲り、魚や貝、昆虫、甲殻類を捕食する。 また、たまに自分の腹の短い羽毛を抜き取って飲みこむ習性があるが、これは魚の骨や貝殻、寄生虫などを吐き出しやすくするためとみられる。



他のカイツブリと同じように、水草が多い池や湖で繁殖する。繁殖期になるとオスとメスが向かいあって、飾り羽と冠羽を広げながら立ち泳ぎする求愛行動(ディスプレイ)をおこなう。水草で浮き巣をつくり、4~6個の卵を産む。ヒナはうぶ毛におおわれ、白黒のしまもようがある。親鳥はえさを運んでくる合い間に、やはり自分の短い羽毛を抜き取ってヒナに与える。また、親鳥はヒナが小さいうちは自分の背中にヒナを背負って水面を移動することが多い。


ヨーロッパから中央アジア、中国北部までの広い範囲で繁殖し、ヒマラヤ北部から中国南部、オーストラリアなどで越冬する。また、アフリカにも分布が点在している。日本では冬にやってくる冬鳥で、湖や川、海岸などで見ることができるが、滋賀県や青森県の一部で少数が繁殖する。青森県で繁殖する個体群は鳥類レッドリスト (環境省) でLP(絶滅のおそれのある地域個体群)に指定されている。

アカエリカイツブリ


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アカエリカイツブリ(赤襟鳰、学名:Podiceps grisegena)とは、カイツブリ目カイツブリ科に分類される鳥類の一種。



東ヨーロッパとシベリア東部、アメリカ西部で繁殖し、北海、地中海東部、北太平洋の沿岸部などで越冬する。日本では北海道で繁殖するが、本州以南では冬にやってくる冬鳥で、海や湖、川などに渡来する。



体長は45㎝ほどで、ヒドリガモくらいの大きさ。くちばしと首が長く、冠羽があるが、どれもカンムリカイツブリより短い。



尾羽が短くて胴体は丸っこい。足の指は丸く平たくなっていて、さらに足が尾の近くについている。冬羽は全体的にくすんだ黒褐色となり、のどから腹にかけて白いが、夏羽では頬が白くなり、名前どおり首から胸にかけて赤褐色になる。



他のカイツブリと同じように、水にもぐって魚や貝、昆虫、甲殻類を捕食する。繁殖期には湖や池の水草が多い区域に浮き巣を作る。



カイツブリ


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カイツブリ(鳰、学名:Tachybaptus ruficollis)とは、カイツブリ目カイツブリ科に分類される鳥類の一種。



全長は25㎝ほどで、ヒヨドリと同じくらいの大きさ。目は黄白色で真円に近く、小さく黒い瞳を持つ。夏羽はくちばしを含む大部分が黒褐色で、頭下部から首のつけねにかけて赤褐色となる。冬羽は大部分が薄茶色で、翼部と頭上部が焦茶色、くちばしは黄色となる。また季節にかかわらず、くちばしのつけねから目の前方まで黄白色の線が入る。




日本では公園の池などを含む多くの川・湖・沼等に生息していて、古くから「にお」と呼ばれている。多くの地域で1年中みられる「留鳥」だが、寒い地方で繁殖する個体は冬には温暖な地域へ移動する「漂鳥」である。



春から夏にかけて、ヨシや水草の陰にそれらの葉を使って浮き巣をつくり、産卵する。ヒナは小さいうちは親鳥の背中に乗っていることが多い。



潜水が得意で、15-25秒程度も潜行することができ、観察していると潜った地点よりかなり離れたところに浮上することが多い。最高で1-2メートル潜ることができ、小魚・水生昆虫・エビなどを捕食する。また、危険を感じたときにも潜水する。足には水かきはなく、弁足と呼ばれるヒダがある。



滋賀県の県鳥に指定されている。琵琶湖には古来より数多く生息しており、琵琶湖の古名として「鳰(にお)の海」があるほどで、現在でも滋賀県大津市には「におの浜」という地名が残っている。「鳰鳥の」という枕詞にもなっている。





 


ハシグロアビ

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ハシグロアビ(嘴黒阿比、学名:Gavia immer)は、アビ目アビ科に分類される鳥類の一種である。

北アメリカ大陸北部とグリーンランド沿岸で繁殖し、冬季は北アメリカ沿岸、アリューシャン列島とアイスランド、イギリス、スカンジナビア半島沿岸に渡り越冬する。

日本では迷鳥として、岩手県と青森県で観察記録がある。

体長約80cm。体色はハシジロアビとよく似ているが、嘴の色の違いで区別できる。

成鳥夏羽は、頭部から頸にかけては光沢のある黒色で、喉と側頸に白と黒の縦じま模様がある。体の上面は黒く白斑が点在し、体の下面は白い。嘴の色は黒く、まっすく伸びている。成鳥冬羽は、体の上面がやや灰色みをおびた黒色で、体の下面は白い。

幼鳥は体の上面が灰色みをおびた褐色で、体の下面は褐色がかった白色である。雌雄同色である。

ハシジロアビ

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ハシジロアビ(嘴白阿比、学名:Gavia adamsii)は、アビ目アビ科に分類される鳥類の一種。

ユーラシア大陸極北部、北アメリカ大陸極北部で繁殖し、冬季はやや南下してスカンジナビア半島沿岸、千島列島から日本沿岸、北アメリカ西海岸などに渡り越冬する。

日本では、冬鳥として渡来するが数は少ない。北海道から岩手県の三陸海岸付近にかけての地域では、比較的よく観察される。

体長約89cm。アビ目の中で最大種である。嘴はやや太めで黄色みがかった白色で、やや上に反り返っている。成鳥夏羽は、頭部から頸にかけては光沢のある黒色で、喉と側頸に白と黒の縦じま模様がある。体の上面は黒く白斑が点在し、体の下面は白い。成鳥冬羽は、体の上面が灰色で、体の下面は白い。幼鳥は体の上面が褐色がかっている。雌雄同色である。

越冬時は、海上で生活している。港湾に入ることもある。

鳴き声は「アァーッ」。