アビ
アビ(阿比、学名:Gavia stellata)とは、アビ目,アビ科に属する鳥類の1種。
全長は約65cmで、大型の海鳥であるアビ目では最小の種である。
潜水に適した流線型の体つきをしており、水中では水かき状の足で泳ぎ魚を捕まえる。飛び立つのは不得手で、離水するため水面を必死に蹴って助走する姿が見られる。
瀬戸内海に浮かぶ斎島(呉市旧豊田郡豊浜町)では、アビ(正確にはシロエリオオハム)を目印にした漁が古くから行われていた。アビの群れが好物のイカナゴを取り囲むようにして攻撃すると、追い込まれたイカナゴの群れは海中に潜る。
これを狙ってマダイやスズキがやってきたところを一本釣りするというものである。それゆえこの地域ではアビを大切に保護してきた。1964年には広島県の県鳥に指定されている。
しかし、広島のアビ漁は過去の話となった。
限度を越えた大量の海砂採取で海底が荒れ、イカナゴが棲む生態系が破壊されたからである。今では瀬戸内海でアビ類をみることさえまれである。なお、現在は条例で海砂採取の制限をかける自治体が増えてきたが、すでに遅しの感があり、個体数の回復は絶望的と見られている。